知っておきたい境界標設置と管理
境界標があって良かった事例(1)
《事例1》
私は会社員(転勤族)ですが、今の勤務地で住宅を取得することにな
り、今般不動産業者に私が相続した土地を下取りとして売却することに
しました。
取引条件が実測となっていたため、隣地との境界を確認することにな
りましたが、表の道路を除く他は田で、畦がありますが、はっきりと境
界の位置を言えない状況でした。そこで、土地を耕作してた叔父に尋ね
てみますと、「祖父の時代(約50年程前)に根石を入れていたはずた。」
と教えてくれました。
近隣の立会いの際、根石の話をしたところ関係者も相続を受けた者ば
かりで、事情を知る者もなく疑心暗鬼の状態で掘ってみましたところ、
約40センチ程掘ってみますとスコップに何か当たる物があり、注意を
しながら掘り出してみますと屈曲している箇所の全てに角がある石が出
てきました。当然境界については何の問題もなく決定し、無事売買は完
了することができました。
私は根石と言う言葉も知らなかったのですが、現在の境界標のことだ
と理解しました。「物が無い、人力で何もかもしていた」当時のことを
考えますと大変な苦労が偲ばれます。この際、自宅にも早速、境界標を
入れようと思っています。 祖父がしたように‥‥‥。
■おじいちゃん私にも境界標教えてね■