知っておきたい境界標設置と管理
境界標設置の重要性を知っていただくために
平和な社会とは、紛争のない社会ではないでしょうか。
戦後日本は、平和と豊かさを求めて努力してきました。特に経済活動
では、世界に類を見ない成長をとげ、世界一豊かだといわれています。
一方日本は、領土が狭いこともあって、先進国に比較して居住環境が
劣るといわれ、生活の質を高めるために、住環境の整備が問われて
います。
現状における土地と建物は、狭くて高額であることから、所有者の権
利意識は非常に高くなっています。更に近隣との関係が密集することに
より、トラブルも避けることができません。
そのために日影又は騒音等によるいさかいや、境界紛争も増えています。
境界紛争のほとんどの原因は、境界不明です。つまり、所有者が、大
切な財産を守る境界標を設置していなかったか、または、設置した境界
標を自己管理していなかったことが原因です。
不動産は国民の財産でありますから権利を保全するために、所有権又
は利用権について法律上の規定や制約があります。
自分の財産は、自分で管理するのが大原則です。この冊子は、境界標
の設置の重要性と境界標を自己管理する意義を知っていただくととも
に、境界標を設置するための参考事項を詳しく説明してあります。
この小冊子が平穏な相隣関係の継続と財産の保全のために役立ち、安
心で心豊かな生活を営んでいただくことに少しでもお役に立てれば幸いです。
■杭を残して悔を残さず■