不動産の登記と管理

 この冊子を利用していただくために

 この冊子を手に取られたあなたは、土地の境界について関心があるか、実際に境界のことでお悩みの方かもしれません。

 あなたの土地に境界標はありますか。

私たちと不動産との出会いは様々です。それまで人伝に聞いていた売買、贈与、相続、建替え等が自分の身の上に起ったとき、登記や税金について自分で調べたり役所へ出向いたり専門家の方へアドバイスを求めたり、忙しく動き回られる方も多いようです。 

 では、念願かなって不動産を手にした私たちは、その後の管理についてはどうでしょうか。権利証があるから大丈夫、図面があるから、登記をしているから安心と思い込みがちではないでしょうか。確かにこれらはとても重要な事柄なのですが、ここでは、もう少し踏込んで、土地の境界管理について考えてみました。

それというのも土地境界をめぐるトラブルは少なくないからです。

境界の管理は、境界標の設置についての知識がとても大切になります。そのためこの冊子では、登記のしくみや不動産についての決まりごとや制約について考えながら、特に境界の管理について具体的に必要事項をまとめてみました。

 あなたご自身や隣近所の建替えの際など、土地や建物をかえりみる機会はあるものですが、ご自身の定期的な健康診断と同じように土地や建物の状態についても普段から心がけたいものです。

 まずは自分の土地に境界標が確実に設置されているかどうか、一歩外に出て見られることをお進めします。

 そのときこの冊子がきっとお役にたてるものと信じております。

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★ 杭を残して悔いを残さず ★